【キャリアコンサルタントとしての活動領域】
― 岩川先生、よろしくお願いします。それでは現在の主な活動を教えてください。
よろしくお願いします。『岩川先生』やなくて『弥生さん』って呼んでな。
主な活動、、そうやね、キャリスタ講師・養成講座講師、キャリア形成支援、臨床心理士との協働、ゲートキーパー支援センターでの支援、関西カウンセリングセンターの委員など、今はいろいろ幅広く携わっています。ちなみに高校では20年以上CADの講師(2D/3D)を務めいて、最近また3D講師としての復帰要請もいただいています。
【グラフィックデザインからの再起と転機】
― これまでのキャリアの中で転機はございますか?
そうやね、、専門学校卒業後はグラフィックデザインの仕事をして、そのあと結婚・出産で一度仕事を中断、その後36歳でCADの資格を取ってオペレーターとして仕事を再開したんやけど、結婚・出産後の仕事探しにほんま苦労して、そん時に「仕事は作るもの・つかむもの」という姿勢が培われた思います。
またCAD学習と並行してインストラクターも開始して、そしたら田村先生や設計士と出会うことができて、、その出会いも大きな転機やったね。
【キャリア構築の実践と成長】
― 今までのキャリアの中で、どのように強みを育ててきましたか?
Excel・CAD実務、インストラクター、3Dソフトの講座担当などのいろいろな経験を通して、特に「付加価値」を意識しながら活動しました。教えるだけでなく、その後のことも考えて自ら求人開拓もしたり、受講生の就職支援にも踏み込むようにしてました。
実を言うと、私は明確な長期目標を立てるより、状況に応じて動く方が性に合っているので、その時その時成長していくタイプなんです。だからまずやってみる、動くことが大切だと思っています。
【他者活動との差別化の仕方/やめ時の見極め】
― 今まで仕事を他の人とどう差別化してきましたか?また大変な時のやめ時はどのように考えていますか?
そやね、さっきも話したんやけど、講師であっても“マッチング”まで踏み込むとか、付加価値を積み上げてきました。
また資格取得・勉強費用の元が取れるまではやめへんという覚悟も持つ一方で、引く勇気も大切にしています。感情が揺れる場面には学びがあるんやけど、“しんどい”が続くなら向いていないサインかもしれないから、その点には注意が必要だと感じています。その渦中では見えにくいことがたくさんあるので、常に冷静に考えてみたり、SVをすることが大切だと思っています。
【現在の働き方とスケジュール】
― 1週間の働き方はどのような感じですか?
曜日・時間が固定の活動に加えて、時期的な活動(受験期対応)を重ねながら、合間に個別面談を入れるような感じです。他に別枠で“リベンジ受験生”20名前後の支援もしています。またコロナ以降はリモートでの活動ができるようになったので、時間効率の面でとっても助かってます。
ただね、色々なことやっていますが、今の体制がすぐにできたわけではなくって、資格取得後から現在までの14〜15年で積み上げてきてやっと今の体制になっていると感じています。何事も積み重ねやなと思っています。
【キャリアカウンセリングの哲学(“枠”の運用)】
― 普段、面談で大切にしていることはありますか?
「枠を作る/守る」を徹底しています。時間枠・心の枠を目一杯にしないように意識しています。
具体的には、「50分の面談は延長しない」「イレギュラーなことは極力避ける」ように気をつけています。ちょっと冷たい言い方になるかもしれへんけど、カウンセリングは契約。プロとしてお金をもらってやるからには、「枠を守らないとあかん!」時間を延長したり、急な相談に乗ってあげたい気持ちもあるんやけど、そこはしっかりしなきゃいけない思っています。また、クライエントの人生と自分の人生は別物なので、混同しないようにも注意を払っています。
私自身もスーパーバイザーのSVにより、自己研鑽を行い、しんどさを“受け取っても溜めない”ことを大切にしています。SVってほんまええよ。あと『寄り添う』てあるやんか、あれはほんまに難しい。永遠のテーマやね。本当に難しいのでSVの中でそこも都度点検しています。
【ネットワークと“パイプ役”の自覚】
― キャリコンの役割はどのように捉えていますか?
キャリコンは“パイプ役”だと感じています。クライアントの相談は多岐に渡るじゃないですか、なので臨床心理士・弁護士・社労士などなど、横のつながりがとても重要だと思っています。キャリア相談だけに留まらず、適切な専門家へつなぐネットワークも大切な価値だと考えています。
【大切にしている価値観】
― 仕事観・姿勢で意識されていることはありますか?
基本的に信用を得る努力を惜しまないようにしています。信頼関係なしにはしっかりとした相談に乗ることができないからです。
それから一人一人自分の中に活かせる経験やスキルが必ずあると思っています。ですので、新しいもの・自分にないものを探してそれを習得するより、自分の中にある経験やスキルから必要な価値を“作る”ことが大切だと思っています。
【今後やってみたいこと・メッセージ】
― これから挑戦したいことはなんですか?
臨床心理士など、専門家を巻き込んだ相談体制作りを考えています。臨床対応とキャリアカウンセリングの二枚看板は、ほんまとても相性が良いと感じています。
― 最後に、これから動き出そうとしている方へ一言メッセージをお願いします。
一人一人必ず“役回り・役割”があります。役割は突然やって来ることもあるので、常に動ける準備をしておくことが大切。そしてタイミングとご縁を大切にしつつ、それに気づいて拾うかどうかは本人次第なんですが、動かなければなんも始まりません。全部を拾うことはできないけど、考えてばかりでは進まへんので、役割を理解しながら、とにかく動くことが大切やと思います。
私自身、講師という立場は“自分に合っている”と感じていますが、今まで本当にたくさんの山あり谷ありの中で学び・行動し続けてきたからこそ、今があると思っています。自分の経験は本当に大きな資産なので、経験と役割を大切にして、楽しみながら前に進んでいってくださいね。
