キャリアコンサルタントを目指したきっかけ
― よろしくお願いします。まずはキャリアコンサルタント資格との出会い、目指したきっかけを教えてください。
シンです。よろしくお願いします。
キャリコンとの出会いですか、、そうですね。キャリコンになる前は個人事業主をしてたのですが、体調を崩して1年くらい療養していた時期にキャリコンの資格を知って、自分の中に可能性を感じているけど諦めたりしている方、になんかこう、、声を届けたり支えたりすることができるのがキャリコンなのかな。っていうイメージや可能性を感じて資格を取得しました。
コミュニティ(L&C.Labo)立ち上げの経緯
― コミュニティ(L&C.Labo)を立ち上げられたのはどうしてですか?
自分の可能性を信じているけどその可能性に触れずに生きている方々とか、挑戦したけど挫折した方とかもいらっしゃるかなと思うんですけど、そういった方を僕は社会正義論で言うところの『忘れられた半分の声』という風に解釈している部分があって、そういう方の味方でありたい!みたいなところがあるんですね。
で、Laboを作ったのは、キャリコンスタディの第17回の支援が終わった時に「これから私一人でどうしたらいいの?」っていう声が多かったんですよね。それがいわゆる僕の中では忘れられた半分の声なので、そういう人たちのためになりたいなと思ってLaboを作りました。
― そうなんですね。社会正義論で言うところの“忘れられた半分の声”と捉え、その方々の味方になろうと考えられ、L&C.Laboを立ち上げられたんですね。でも、場をつくるのって大変ですよね。
そうですね。ただ、キャリコンスタディ卒業時にアンケートをお願いしているのですが、そこでもたくさん『一人になってこれからどうしたらいいんだろう』という声が多かったので、『僕がやらないと』みたいな気持ちですかね。困難とかは、その先あるのかなと思いましたけど、とりあえずやってみないとわからないなって気持ちで動きました。
― そのような思いのある人っていらっしゃると思うんですけど、具体的にどのようにしていけばいいのかわからない方もいらっしゃるのかなと思うのですが、 シンさんは具体的にどんなところからL&C.Laboをスタートされたんですか?
みんなが集う場所が欲しい、キャリコンスタディのような楽しいコミュニティで、キャリコン資格取得した方が集うコミュニティが必要なんだなと考えて、プラットフォームは何が良いのかとかゼロからコミュニティ作りを調べるところから始めました。
― コミュニティのスタートは、まず自分で調べるところからだったんですね。
そうです。でもこの人たちのためになりたいって思ったところがスタートじゃないですかね。逆に言うと、僕に想いを届けてくれたとこがスタートになるのかもしれないですね。今もすごい気づきになりましたけど、僕ってだいたい、想いがあったらゼロからでも調べだしてやろうとするんですよ。
― キャリコンスタディもなんですけど、無料ロープレイができたり、情報共有が活発だったり、そこのアイデア自体がなかなか出てこないと思うのですが、 コミュニティを作るアイデアはどこから出てくるのでしょうか?
なるほど、すごい質問ですねー。なんか僕、最近、自分の強みは何かなって考えた時に、『人が集まる場所を作るのが得意』というか、できることなのかなと少し思ったりしてて。で、今思い出したんですけど、小学校の時にオリジナルすごろくみたいなものを作ったんですよ。すごろくっていうかゲームかな?それがすごく学校で流行ったということがあって、何か楽しいものを作って、そこでわちゃわちゃやろうぜっていうのを作るのが得意なのかもしれないですね。
― シンさんはGIVEの精神を大切にされているので、そこがすごく通じてますよね?
そうですね。確かにそのゲームを僕はあまりやらず、みんながやってるのが楽しかったんですよね(笑)でもそこの想いがやっぱ一番大事なんじゃないかと思っています。失敗もたくさんしましたが、色んなことを学びました。
キャリコンスタディの始まり
― ここでキャリコンスタディについてお聞きしたいのですが、キャリコンスタディを作られていた時に最初に思っていたイメージと現在のものが一致しているのか、または発展して自分が知らない方向にいったとか、 思ってた通りのものできたのか、いかがでしょうか?
結構思ってた通りのものができました。というのも僕は結構思ってる範囲が広いんですよね。想定している範囲が広いので、想定している範囲内には入るだろうみたいな感じがしていました。
― 改めてですが、キャリコンスタディを始めたきっかけを教えてください。
えっと、養成校の時って結構みんなキャリコンのイメージとか、資格取ったらどうにかなるのかな、とか漠然としてるじゃないですか。そんな中で、だんだん自分でも考えないといけないなって思ってくると思うんですけど、僕はその中で一対一のキャリコンじゃなくて、多対一の講座とかセミナーとか養成校の講師みたいな、そういった方面に進みたいなって思ったんですよ。そして、それを実現するためにキャリコンスタディを始めました。
― 最初の一歩は何でしたか?
宣言したことですかね。キャリコン試験の受講生時代に始めたので、養成校仲間に作るというのを言いましたね。宣言は、家族とかでもいいと思いますし、誰かに自分はこれをやる。これからやっていく!ってことを宣言してやっていくっていうのは結構いいかなと思います。
あと、最初の一歩の前に構想は練ります。今の自分で出来ることが何かなってカッコつけずに等身大の自分でできることを把握して、そこから1個づつ増やしていけることを考えたりしましたね。
― まだ国家資格に受かっていない養成講座の時代ですよね。取れて当たり前ぐらいの感じだったんでしょうか。
いえいえ、それは違います(笑)取れるかどうかは分からないんですけど、宣言してからSNSで毎日「スーパーの理論覚えた」とか「ロープレやった」とかの情報発信を始めたんです。そうすると試験が来るまでにフォロワー数も結構増えて、『こいつ受かるんか、受からないんか』ってみんな楽しみになるわけですよ。そのストーリー性?「こんだけ勉強してるのにこいつアカンかった」とかね(笑)応援してくれてる人は「今日試験やな。頑張れ」とかね。そういう気持ちで見てくれたりしてたと思うんです。その自分が歩んでいくプロセスがストーリーになるっていうのを分かった上でやってましたね。
サラリーマンから独立までの流れ
― いろいろな経験をされたのちサラリーマンをされて、それから独立されたと伺ったことがあるのですが、サラリーマンから独立されるまでのことを教えてください。
サラリーマンをやってて何年目からか、社長に「君を次の社長にするから私のそばで仕事をしなさい」と言われて社長室で一緒に仕事をしてたんですよ。で、ある時、社長の息子が入社してきて、2日後ぐらいに「お前おっても別にどうにもならんから」みたいな。急に言われたんですよ(笑)
― それはショックでしたね。
その時に気づいたんが、僕が元々社長になる気ないとか、自分は自分で独立してやっていくつもりで既にその基盤が出来てる自分だったら、そういうこと言われても全く揺るがないんですよ。そういう自分の揺るぎない地盤が欲しくて自立したいって思ったりして。「俺にはもう用はない」と言われて、まぁ実際、自分には確かに何もない、僕一人になった時には何もない。ただ会社の中でポジションを得て活躍してただけなんだなって。現在地を俯瞰して見ました。だから自分の土俵というかステージというか独自の基盤を作ろうと思って副業を始めました。で、副業して会社の年収を超えたら退職しようと思っていました。
― そして、副業がうまいったんですね?
ところが初めの半年間は大変だったんです。何にも思いつかないんですよ。もうひたすら自己理解と市場調査を繰り返していました。いろんなアイデアは出るけど、これもアカン、これももう大手がやっているとかそんなのばっかりでどうしようもなくて、やっと、もしかしたらと思えるWEBサイトの運営を始めたのですが、1ヶ月みっちりやっての副業収入が249円(笑)とかそれ位でした。
だけど、ここで多くの人は、もしかしたら折れるかもしれないけど、僕は『自分でゼロからでも249円稼げる!そしてこれが俺の現在地なんだ』っていうのをしっかり理解して感謝みたいなのができたんですよね。
そこからどうやって目標まで増やしていくかっていうことばっかり考えてました。そして翌月には20,000円とか、だんだん上がっていって、副業で本業の収入を超えた1年後に、社長に「辞めます!」と言いに行きました。
それで、自分のWEB事業に専念できて、順調に事業を展開していたんですが6年ぐらいして体調を壊してしまって。もう続けられへんからどうしよ、困ったな―…って思ってる時にサイトは売却できるんだと分かって、M&Aして無事売却できて。で、療養期間中にキャリコンを知って養成講座に通いました。
学びと価値観
― コミュニティをやることで自分自身の価値観に変化はありましたか?また何か活かされている経験など感じることはありますか?
ありますね。やっぱりいろんな方にお会いできるし、お話できるから気付いたんですけど。元々『ジリツ』って大事だと思っていて、ジリツっていうのは主に自分を律するとかの方の『自律』を思っているんですけど、良い意味で人との距離感というのは大事だなと思いますね。距離を取らなきゃいけないという話でもなくて、お互いがいい感じの距離っていうのはあると思うんで、そこをもっと磨きたいなと思ってるとこがあるかもしれないですね。慣れ合いとか甘えとかじゃない。お互いの役割をちゃんと。
― そうなんですね。一人の時間も大事だったりしますか。
大事だと思いますよ。それは人にもよるんでしょうけど。僕は結構一人の時間大事ですね。
大事って言っても絶対に侵害されたくないとかそういう感覚ではなくて、ちゃんと自分のことも自分一人で大事にして成長とか内省につながるような時間を作るってことも大事だなって感じかです。なので、仕事に追われて大変な時もあると思うんですけど、 仕事が大変でも昼寝したかったら昼寝した方がいいですし、仕事してて急にゲームしたくなったらゲームした方がいいって思う派。(笑)
なんか仕事をずっとやるっていうのが正しいとかサボったらダメみたいな風潮もあると思うんですけど、なんていうんだろうな。。その、人に迷惑かけるとかじゃなかったらそれはね、コントロールしながら自分になるべくストレスフリーな状態でやっていく方がパフォーマンスもいいんじゃないかなと思ってます。
今後の目指す姿
― これからシンさんが目指すところはどんなことですか?
Laboで言うと、目指すところは、一生もののコミュニティにしたいなと思っています。僕にとってじゃなくて、メンバーの方にとって。
一生ものっていうと、なんか一生続くみたいな感じするんですけど、僕はそうじゃないないと思ってて、仮にLaboに数日間しかいなかったとしても、その数日間でこういうものを得たとか。なんかその、心に残るとか、あの時は転期だったなとか、あそこでの経験がすごく活きたなとかそういうものになればいいなって思ってます。またそれが次の挑戦につながるきっかけになればと思っています。そういうものにすることが目指すところかもしれないですね。
メッセージ
― 最後に皆さんにメッセージをお願いします。
そうですね。僕が一番思うのは挫折や失敗した時、、『自分に何もなくなったな』って思った時があったんですよね。自分に何にもなくなってゼロになったなって思った時があったんですけど、でも考えてみたらゼロじゃないんですよね。自分だけはいるんですよね。1はある。最低でも自分っていう1があるんですよ。その1がある限り自分の可能性っていうのは終わらないと思っています。
だから挫折や失敗をした時、、本当に辛い時はあるかもしれないんですけど。それでも自分だけは自分の味方なんだという、その事実は忘れないでほしいなって思いますね。

