キャリコンを活かして独立・起業をはじめるためのステップ
「キャリアコンサルタントの資格、取ったけど結局どう活かせばいいのか分からない」
「独立・起業したい気持ちはあるけど、自分に何ができるんだろう…?」
上記の様なお悩みを、キャリコンスタディやL&C.Laboを運営しているとよく相談されます。
僕もキャリコンの資格を取得した頃に同じ様なこと思っていました。せっかく時間もお金もかけて資格を取得したのに、実務経験を求められることが多く活動に繋がらない。また、自分には実務の経験は少なく、自信もない。ネットを見ても、すでに活躍している人の事例ばかりで、自分には遠く感じてしまう。
この記事では、「キャリコン資格を活かして独立や起業したいけど、何から始めればいいか分からない」という方に向けて、今日からでも動き出せる3つのステップをお伝えします。
一歩ずつで大丈夫です。まずは最初の一歩を踏み出してスモールステップで進んでいきましょう!
Step1:自分の経験を棚卸しする
まずは、自己理解です。これは最重要。自分の強みや課題を明確に理解しておくことは、何をするにおいても基本と言えます。自己理解は様々なワークやセミナーが行われているので参加もしやすく、また、自分ひとりでも行えるため、大いなる未来へのスモールステップとしてマッチしているとも言えるでしょう。
そして、自己理解をする具体的な意図としては、ビジネス(未来)につなげていくことを考えたときに「今の自分が提供(GIVE)できるもの」に気づくこととなってくるでしょう。
キャリアコンサルタントとして活動するには、国家資格や面談スキルだけでなく、それ以上に、これまでのあなたの経験こそが重要になってきます。ここの概念は、今後当たり前の様に持っておくと可能性は広がりやすくなります。
その上で、あなたのキャリアを振り返ってみる、
- どんな業界・職種で働いてきたか?
- 人間関係や転職、育児との両立などで、どんな悩みを経験してきたか?
- 同僚や後輩からどんな相談を受けることが多かったか?
- 自分のスキルや趣味、夢中になれることは何か?
これらはすべて、あなたにしか語れないリアルな実体験であり、紛れもない『現在地』となります。実体験から明確化した『あなたの現在地』は、似たような立場で悩んでいる人たちにとって、何よりの信頼材料になり、未来への指標になってきます。
これはまた別の記事に書きますが、実際にサービスや商品を作る際のターゲットやペルソナ設定の重要な素材になってくることも少なくありません。
また、ヒントの一つとして、1on1の面談だけがキャリアコンサルタントとしての活動の場ではないことも理解しておくと、今後の動き方の可能性、あなた自身の未来が拡がるかと思います。あなたの人生(資産・リソース)✕キャリアコンサルタント(資格・スキル)の掛け合わせる思考が重要になります。
その辺りまで、自分の人生を見つめつつ、自己理解を深めながら、キャリアコンサルタントとしての未来の可能性を広げいきましょう。
Step2:実際に行動してみる
次にやるべきは、「実際に行動をしてみる」ことです。
例えば、
- 相談を受ける
- セミナーを開催
- ボランティア活動
- 現場を体験できる活動に参加
- コミュニティ等に参加して行動の機会を増やす
等など、実績に繋がる行動は探せばあります。
いきなり対価をもらうのは、ゼロからだとハードルが高く感じるかもしれません。でも、モニター募集の様な形で、身近な人にサービスを受けてもらうことは立派な一歩になります。
職場の同僚、昔の友人、キャリコン仲間…(なんなら僕(シン)でも構いませんよー)。今の自分でできる範囲でOKです。実際に自分の面談やセミナーがどういった反響になるか知ることはとても大切なことです。これは、大御所の先生でも行っていることなので、ぜひ挑戦してみてください。
また、実際に相談を受けてみることで、自分自身の面談における強み(よい関わりができた点)や弱み(力不足だった点)、面談の全体像や流れが見えてきます。そして、何より壁を越えて一歩踏み出したという成功体験は、今後の自信になってくるでしょう。
Step3:SNSやブログで発信を始めてみる
そして次のステップが、「自分の言葉で情報発信をする」こと。
SNSやブログと聞くと、「自分には無理そう…」「なんだか怖い…」と思う方もいるかもしれません。でも、最初は誰もが初心者です。完璧な文章や立派な肩書きは必要ありません。(因みに、僕はキャリコン受講生時代から発信を始めました。)
ですので、あなたが日々感じたこと、セミナーやコミュニティ活動での学び、自分なりの気づき――
それを誰かに届ける意識を持つことで、共感や信頼の輪が少しずつですが広がっていきます。あなたの情報や知識を必要としている人が世の中にはいます。それを届けて挙げてください。
そして、これは発信のコツですが、肩書はいつでも『等身大の自分』です。ここを忘れてしまうと、せっかくの『あなたの言葉』が力を失います。まずは背伸びをせず、等身大の自分を発信してください。
キャリコンとして独立・起業を始める上で、発信はとても大事な武器になります。実績がなくても、等身大のあなたを伝えることができます。だからこそ、自己理解で『現在地』を知り、地に足のついた『言葉を発信していく力』を育てていきましょう。
まとめ:あなたの一歩が、誰かの力になる
キャリアコンサルタントの資格は国家資格です。その力を活かせるかどうかは、資格そのものではなく、「自分自身と掛け合わせて、未来に向けてどう行動するか」にかかっています。
- 棚卸しをする。
- 行動してみる。
- 発信をしてみる。
正直、どれもすぐに収入にはつながらないかもしれませんが、それは確実に「未来への地盤」になります。(僕はその地盤を作る沈黙が続くような期間が好きでした。これもコツかもしれませんね。)
僕自身も、最初は小さな投稿から始まりました。そこから少しずつ実績が増えて、仲間が増え、未来が広がっていきました。
焦らなくて大丈夫。
まずは、『現在地』の自分にできる一歩から踏み出してみてください。

